幸せの結末
「あれ?
稀未佳、今日は随分ご機嫌ね。
何かいい事有った?」



彼女、私の友達の総務課勤務の林田 美樹(ハヤシダミキ)。

私と同期。


「それがね、こぉれ。」


左手薬指に光るエンゲージリングを見せる。



「うわっ!
これエンゲージリングじゃん。
遂に、例の完璧彼氏にプロポーズされたとか?」


私の手を取り、マジマジと覗き込む美樹に、少し得意げになった私。


「そうなの。
遂に私、藤本さんの婚約者になったのぉ。」


「きゃあぁぁ。
マヂおめでとぉ。」

周りの人の目も気にせずに、美樹と二人抱き合って喜んじゃった。



< 18 / 50 >

この作品をシェア

pagetop