幸せの結末
『だったら私も出来ないフリしてみようかなぁ?』


『あんたは無理っしょ?…アハハハ
辻さんだから男が構うのよ…アハハ』



酷い…。


泣きそうになる気持ちを堪えて、トイレに行こうとした時だった。



「辻ちゃん…?」


振り返ったら大野君がいた。



「どうかしたの?」

フルフルと頭を振ってみた。


「ちょっと来て?」

私の腕を掴んだ大野君がヅカヅカ歩き始めた。



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