幸せの結末
ポツン…



ポツン…



ザァーーーー



雨が降ってきた。


「とにかく愛理(アイリ)、部屋に入ろう。
風邪ひくから。」


自分のスーツの上着を脱いで、彼女の頭からスッポリかぶせて足早にこっちに向かって歩いてきたから、私は奥に移動して隠れた。


二股かけられてたとか?


違う。


かけられてたのは私の方…。


だから休みの日もたまにしか逢えなかったの?


じゃあ何で…


私にプロポーズなんかしたの?



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