幸せの結末
頭の中が真っ白になった。


自分がずぶ濡れになってる事すら気が付かなくて…。


こんな話し、現実で聞いた事ない。


ドラマでなら、沢山知ってるけど。


騙されるってこんな事なの?


それすら見抜けない位…私はバカだったの?


脳天気に生きてるの?


怒る気持ちすら沸かなくて、自分のバカさ加減に涙が出る。


「もしもし…大野君……?」



気が付いたら駅にいて、大野君に電話してた。


重症だ……。


無意識に行動してたなんて。


『もしもし、辻ちゃん?』


大野君の声にまた泣けてきた。



< 31 / 50 >

この作品をシェア

pagetop