幸せの結末

大野君の温もり

20分位して白い軽自動車が停まって、

運転席側のドアが開いて、傘さした大野君が私に走って来た。


「どうしたんだ…
こんなに濡れて。

取りあえず車に乗って?」


大野君に促されて車に乗った。


「ごめんね……
シートが濡れちゃう。」


「気にしなくていいから。」


隆さんの車とは違い、流行りの曲が流れてくる。


そして、ミントの香り。




「私ね……フラれちゃった……。」



< 32 / 50 >

この作品をシェア

pagetop