幸せの結末
「さ、着いたよ。
この傘使いなよ。」

大野君が使ってた傘を私にくれた。


「え、でもそしたら大野君が…。」


「いいから使って?」


傘さした私を置いて先を走って行った。


「汚いけど上がって?」


電気のスイッチと共に明るくなった部屋。


「ホント汚い…ね。」


余りの散らかり様に吹き出してしまった。


「これタオルと、俺のティーシャツと半パン。

お風呂入ってきなよ。

そのままだと風邪ひいちゃう。」


「有難う…遠慮なく借りるね。」



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