幸せの結末
「どうでも…いっか……。」
シャワーを止めて、フカフカのタオルで体を拭いた。
ふと見ると脱衣所にドライヤーが有って濡れた下着や髪を乾かした。
「お風呂とドライヤー有難う。」
よく見るとさっきの部屋とは違い、綺麗に片付いていた。
「ココア飲む?」
「うん…。」
ココアの入ったマグカップを受け取ると、一口飲んだ。
「俺、コーヒーよりココア派なんだよね。」
「私もだよぉ。
苦いのがどうもダメで…。」
「一緒だな。」
湯気の向こうの大野君がフンワリ笑った。