きみといつまでもいたい
往復書簡1<龍から樹へ>
樹くん
こちらこそ、ご無沙汰しています。
君が僕に連絡をくれたこと、君と聖夜くんの近況を知らせてくれたこと、嬉しく思います。
君がどんな気持ちで日本を去ったのか、やっとその事情が飲み込めました。
君たち二人が元気でいてくれて良かった。
わたしは、あの日、あの家から君たち二人が突然居なくなったのに気づき驚きました。
正直、ほっとしたのも確かですが、同じくらい怨みもしました。
でも、状況が少し落ち着いた今、君のとった行動は正しかったと納得しています。