きみといつまでもいたい
「お久しぶりです」
龍は差し出された手を握った。
力強い。
彼は生気に満ち溢れていた。
「ミルクは?」
聖夜は辺りを見回していた。
「嗚呼、すまんな、やはり今日は無理だったようだ。
さっきまで、ここに一緒にいたんだが……
またそのうち会える機会はいくらでもある。
気を悪くしないでくれ給え。
美留久も本当は会いたがっていた。
必ず会いに行くから、とことづかったよ」
「そうですか……」
龍は、声を落としたこの青年をじっと見つめた。
そして、彼の今の心内を、見透かそうと試みた。