きみといつまでもいたい
「本当は、会わずにおくつもりだった。
でも、どうしてもこれだけは言っておきたくて……
ミルク、いつも傍にいてくれてありがとう。
遠いカナダの地でも、君はいつも僕の傍にいた。
一日だって忘れたことはなかったよ。
また会える日がきて良かった。
生きていてくれてありがとう」
その声を、美留久は肩を震わせながら聞いていた。
聖夜が自分と同じ想いでいたことが信じられない気持ちでいた。
返す言葉が見つからない。
顔を上げる自信もない。
それでも、聖夜の声を聞いていたかった。
「セイ……」
やっとのことで、美留久は聖夜の名前を口にした。