きみといつまでもいたい


08/20 20:03
From S.H
To: Milk

今日は僕にとって最高の誕生日でした。

生きていて良かった。

二年二組の教室は僕の記憶と寸分違わず同じだったけど、あの椅子の小ささには参りました。
小さな椅子に無理やり座ろうとして転びそうになった僕を見て、君は本気で笑ったね。
僕は一瞬、子供時代に戻ったような錯覚を覚えました。
僕達は、あんな小さい頃から一緒にいたんだね。
君の姿は、あの頃より少し大人びて、少しだけほっそり華奢になったけれど、僕の記憶の延長線上に確かにありました。

君があんまり美しくなっていたので、暫くはまともに見れなかった!
うろたえる僕とは対照的に、君はとても落ち着いていたね。
やっぱり君には敵わないな。

君がこれまで乗り越えてきた悩みや苦しみが、君をより強くしたのかもしれません。
でも、これからはもっと気楽に行こう。

僕は今日改めて君に出会ったのだと思うことにします。
生まれ変わった君と僕は初めて出会ったと思うことにします。
僕達の関係は今日から再開するのです。
悲しい過去も、辛い記憶もすっ飛ばして、もう一度最初から始めよう!
君もそう考えてくれると嬉しいな。

ミルク、僕は今日、君の本気の笑顔に惚れ直しました。
その笑顔をいつまでも見ていたい。
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