きみといつまでもいたい


「叔父さん、ありがとうございました。

樹叔父さんが居なかったら、今の僕はここには居なかった。

叔父さんが支えてくれたから、僕は立ち直ることができたんです」


樹は、逞しく成長した甥の姿を仰ぎ見た。


「あぁ、だが、それは、聖夜、お前に生きる勇気があったから。

立ち直ろうとする強い意志があったからだ。

これから先は、お前が自分で切り開くべき道だ。


頑張れ!」


差し出した手は、力強く握り返された。


その手に強い意志を感じ、樹の不安は少しだけ薄らいだ。
< 4 / 242 >

この作品をシェア

pagetop