悲しみの約束
しばらく滝の前に
座ってて暗くなってから
家へ帰った

すると珍しく親父が

「おかえり」の

言葉とともに俺を
出迎えた


「仕事は?」

「今日は早く終わってな」
「そか。飯今から作るから」

そう言って俺は
食事の準備に取りかかる

すると
「拓翔ちょっと話がある」

いつも明るく陽気な
親父が真剣な顔で
言葉を発する


やっぱりおかしい

「話って何?」

なるべく明るい声で
親父の話を促しながら
手近な椅子に
腰を下ろす


きっと親父は
真剣な話したがらないから

俺が聞いてやらなきゃ





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