先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
編集者パワーを使い、猛プッシュしてやりたいという気持ちは分かる。


だけどそれをしないのは、本当の宮澤さんがフェアな人間だから。


あくまでも実力で1位にさせたい、その想いを汲み取った僕はPCの前へ座って自分の作品の宣伝を始めた。


まずは掲示板に書き込み、更にファンメール機能を使って初めてのメルマガも書いた、とどめは自分の立ち上げた携帯用ホームページでPR。


とにかくありとあらゆる手段を使ったが、1つだけしていない事がある。


それは他の人の作品の感想ノートに


『僕のも読みに来て下さい』


とコメントを残す事。


これだけはやりたくない、大体、感想ノートというのはその作品に対する感想を残す場所で自分の作品をPRする場所ではないから。
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