先生、男と女になれません。 －オトナの恋事情ー

「かんざ……亘理！　熱が出てる」
「えっ？　」
「顔が赤いからおかしいなと思っていたが、今から横になれ」
「はい」


寝室へ行き、大人しくベッドへ入るとバタバタという足音で部屋を出て行くのに気付く。


きっとコンビニで薬でも買って来てくれるのだろうと思っていたら、約１０分後。


「お待たせぇー、亘理君オネツ出たんですってぇー？　」


と聞いた事のある声が聞こえ、トロトロと眠りかけていた目を開くとそこには髪を後ろに縛ったメイドエプロン姿の和希さんが氷のうを片手に微笑んでいた。


「あ、あの……神崎さんは？　」
「どうしてもやらなきゃいけない仕事があるって言って、代わりに私に看病するようにって」
「はぁ」


多忙を極める編集者を昼から独り占めしていたのだから仕方無い、でもこんな時位側に居て欲しいなと思っていたら


「寒気とかはしない？　するんなら人肌で温めて　ア　ゲ　ル」


和希さんが着ていた服をおもむろに脱ぎ始める。


「ギャ、ギャァァァーッ！　」