先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
「まあそんな話はどうでもいいんですけど、とにかく完結した事を宮澤さんへ」
「鷲塚先生、いいんです。完結した事はサイトを見れば分かりますし、それに全てにケリが付くまでこれ以上近づかないようにしなきゃいけないんで」


あんな掲示板に好き放題書き込まれている以上、誤解を受けるようなマネはもうしたくない。


まだ心配そうな小鳥ちゃんに対してキッパリ告げると、日之出さんを揺り起こす。


「日之出さん、日之出さん! おはようございます」
「小鳥に手を出すヤツは殺す! 」
「ネボケないで下さい、起きて下さいっ! 」
「貴様かぁぁぁーっ! 小鳥に何をするぅぅーっ! 」


日頃、相当疲れているんだろうな。


こんな寝言を吐いていても、まだ目を覚まさないなんて。


きっと加瑚も今頃はまだ眠っているんじゃないだろうか、いや、仕事かも知れない。


だからやっぱり連絡は止めにしよう、そう思って小鳥ちゃんが作った朝食を食べていたら不意に携帯が鳴る。
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