先生、男と女になれません。 －オトナの恋事情ー

これは完全に酔っている目だ、そういえばさっきの居酒屋で生ビールを１０杯は飲んでいた。


この先、また暴力沙汰を起さないとも限らないので早めに話を打ち切りたいのだが、逃げたが最後、高校・大学と陸上部で鍛えた足で追いつかれて、ボコボコにされるのは目に見えているのでそうするわけにも行かない。


「今やどこも純愛路線を大プッシュだ、でもそれが売れるかって言えば売れない」
「そうですねぇ、今の所パッとした作品が無いって」
「結局いつも読者ランキングで１位を取るのは、甘エロって呼ばれてる作品だろ？　あんなの小学生がマジで読んでるんだから。まあ、ガキんちょどもが読むようになったらこのブームも終わるけどな」


流行の流れの定義は『大人→大学・高校生→中学生→小学生で終了』とされている、ケー小の読者もそう、今、主力となっているのは実際の所小学生だ。


まともな性の知識も大人の遠慮で与えられていない子供達に、カレシとＨして本当の愛を確かめ合うとか、援助交際で稼ぐなんて妙な話を読ませているのはどうかと思う。