先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
「まあとにかく書けたら連絡をして、それじゃあ」
「はい、わざわざありがとうございました」
マンションのエントランスまで送り、頭を下げて別れようとしたその時、宮澤さんがスーパーのビニール袋を手に入って来る。
「宮澤ぁ! 久しぶりだな! 」
「原先輩、どうも。ご活躍の噂は聞いてますよ、新世紀少年面白いですね」
「いやいや、あれは坂口先生が頑張ってるから」
「でも原先輩の力無くしてあの作品は無かったって、この間のテレビでも観ましたよ」
編集者2人のやり取りを見ているうちに、ふとある事に気付く。
宮澤さんの仕草が妙に女っぽいという事に。
基本、立ち姿は仁王立ちなのに何故か足をきちんと揃え、胸も余り張らずに自然にしている。
それだけじゃない、バッグとビニール袋の持ち方だって両手に提げずに片手のひじへ引っ掛けるようにしていて。
もしかして宮澤さんは原さんに対して好意を寄せているのではないだろうか、そう思えるような姿。
「はい、わざわざありがとうございました」
マンションのエントランスまで送り、頭を下げて別れようとしたその時、宮澤さんがスーパーのビニール袋を手に入って来る。
「宮澤ぁ! 久しぶりだな! 」
「原先輩、どうも。ご活躍の噂は聞いてますよ、新世紀少年面白いですね」
「いやいや、あれは坂口先生が頑張ってるから」
「でも原先輩の力無くしてあの作品は無かったって、この間のテレビでも観ましたよ」
編集者2人のやり取りを見ているうちに、ふとある事に気付く。
宮澤さんの仕草が妙に女っぽいという事に。
基本、立ち姿は仁王立ちなのに何故か足をきちんと揃え、胸も余り張らずに自然にしている。
それだけじゃない、バッグとビニール袋の持ち方だって両手に提げずに片手のひじへ引っ掛けるようにしていて。
もしかして宮澤さんは原さんに対して好意を寄せているのではないだろうか、そう思えるような姿。