先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
意味が分からない、明らかにソッチ用と思われるローソクなんか用意をして人にあぐらを組ませて何をしようというのか。
「手はひざの上でこうやって組んで目を閉じろ」
「はい」
「今から座禅を組め、お前は精神が弱すぎるから叩きなおしてやる」
ああ座禅か! と意味が分かり、黙って言われるままじっと座っていたけれど……。
ビシィッと肩にムチの痛みを感じる。
「うっ! 」
「体がユラユラしてるぞ、もっと背筋を正せ」
「はいっ! 」
「今日は10分で許してやる、だが明日からはどんどん時間を延ばして行くから覚悟しておくように」
目の前で赤いローソクがダラダラと溶ける中、僕はもう引き返せない道に踏み込んだのだなと後悔した。
「手はひざの上でこうやって組んで目を閉じろ」
「はい」
「今から座禅を組め、お前は精神が弱すぎるから叩きなおしてやる」
ああ座禅か! と意味が分かり、黙って言われるままじっと座っていたけれど……。
ビシィッと肩にムチの痛みを感じる。
「うっ! 」
「体がユラユラしてるぞ、もっと背筋を正せ」
「はいっ! 」
「今日は10分で許してやる、だが明日からはどんどん時間を延ばして行くから覚悟しておくように」
目の前で赤いローソクがダラダラと溶ける中、僕はもう引き返せない道に踏み込んだのだなと後悔した。