先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
臆病な夜
フェアリーランドから出て、近くにあるホテルのバーへ連れて行く。
時間は午後10時、そこで終電ギリギリまで軽く飲んでから帰ればいいと思っていたら……。
「次、ソルティドッグ」
「え、まだ飲むんですか? 」
「オゴりなら飲む、それがあたしの信念だ」
もう既に10杯目、でもいつもの宮澤さんならこの程度は序の口だ。
だが運ばれて来たソルティドッグを口にした瞬間、テーブルの上へいきなり突っ伏してしまった。
一体どうしたのだろうと慌てたけれど、宮澤さんはピクリとも動かずに寝息を立て始める。
どうしよう、こんな場合。
そのまま1時間半が経過し、とうとうラストオーダーを迎えるとバーの責任者と思しき男性が近づいて来て
「お客様、お連れ様がこのような状態ですので、もしよろしければこちらで宿泊を」
と告げる。
時間は午後10時、そこで終電ギリギリまで軽く飲んでから帰ればいいと思っていたら……。
「次、ソルティドッグ」
「え、まだ飲むんですか? 」
「オゴりなら飲む、それがあたしの信念だ」
もう既に10杯目、でもいつもの宮澤さんならこの程度は序の口だ。
だが運ばれて来たソルティドッグを口にした瞬間、テーブルの上へいきなり突っ伏してしまった。
一体どうしたのだろうと慌てたけれど、宮澤さんはピクリとも動かずに寝息を立て始める。
どうしよう、こんな場合。
そのまま1時間半が経過し、とうとうラストオーダーを迎えるとバーの責任者と思しき男性が近づいて来て
「お客様、お連れ様がこのような状態ですので、もしよろしければこちらで宿泊を」
と告げる。