会いたいひと
一日目
昨日の夜は寒かった。冷たい、強い雨が降り 激しい風もふいた。私達のいた場所は、近くに山があり 風が山を まるで襲ってるかのように、ごぉぉっと言う音が、鳴り響いていた。
私達は身を寄せあって、震えながら夜を過ごした。


時々聞こえる、野良犬の遠吠え。
激しい雨風。
辺りは真っ暗で、とても怖かった。
そして、何より お腹が空いてたまらなかった!
それは他の妹達も同じ。

ママのミルクが飲みたい…!

これは夢…悪い夢…
きっと 目を開けたらママが 私の頭をなめてくれて…そしてオッパイを飲むんだ…。


でも、目を開けても
そこにママはいなかった…。

私がお姉ちゃんなんだから、妹達を守らなきゃ…

夢と現実が あまりにも残酷で、一日目は
ずっと泣いた。
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