大好き‥だよ。
画面を見ながら微笑んでいると、華代からメールが届いた。

K2:俊君にも送るんでしょ?

ひまわり:実は迷ってるんだ。

K2:何で?誰にも気付かれないで話せるチャンスだよ!!

ひまわり:そうだけど。でも‥

K2:でもじゃない。他の女子だって送ってるかもしれないんだよ?それでも平気なの?

ひまわり:平気じゃない。

K2:だったら絶対に送ること。約束だよ!後で確認するからね!!

ひまわり:分かった。ちゃんと送るね。

その後、華代とはメールのやり取りは無かった。和樹君とチャット感覚でメールを送り合っているんだろう‥‥勝手にそう解釈していた。


さて、今度は私の番。

再びプリントに目をやり俊チャンのナンバーを捜した。俊チャンは「no3」だった。宛先に「no3」を入力し、本文にカーソルを持っていった。‥‥何て書こう?

ここまでは勢いでこれたけど、肝心の内容までは考えていなかった。野球の事、学級長の事、最近の事‥どれについて触れようかしばらく考えた。

考えている最中にメールが2通届いていた。でも、俊チャンに送る内容が決まるまでは、メールを見ることはなかった。


よし!これにしよう。

散々悩んだ結果、学級長の事に関しての内容を送ることにした。

ひまわり:学級長頑張ってね。

こんなに短い文章なのに納得するまで何度も読み返した。10回くらい読み返して、送信ボタンを押し終えた後は、満足感で胸がいっぱいになった。

一段落が着いたので、その場で大きく背伸びをしてラフな気持ちで新着メールを開いた。


プロサッカー選手:また、サッカーやろうな。

フッ
思わず失笑してしまった。ユーザー名で誰からのメールなのかすぐに分かったので、簡単に返信を返した。

ひまわり:華代に送ったよって伝えといて。

画面に「送信しました」の表示が現れた後、もう1通のメールを開いた。ユーザー名は「後ろの席」さんからだった。
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