大好き‥だよ。
後ろの席:ども。

メールの感じからして男かな?ユーザー名をそのまま鵜呑みにして、後ろを振り返った。でも、後ろにいたのは予想と反していた。

って、私の為にユーザー名を設定した訳じゃないのに‥何やってるんだろう。キーボードに手を置き、文字を打ち始めた。

ひまわり:私の後ろの席の人だと思っちゃった。

後ろの席:もしかして、振り返ったとか?

ひまわり:(p_-)

後ろの席:そうなんだ。流石だね。

流石?
って事は、私の行動が読めていたって事なのかな?あれ。何だか男っていう推理も不安になってきた‥。

ひまわり:後ろの席さんって男だよね?

後ろの席:ひまわりさんに告白しても大丈夫な性別だよ。

ひまわり:私に告白って(笑)もう少しヒントが欲しいな。好きなスポーツは?

後ろの席:ん~。何でも好きかな

ひまわり:何でも~。それじゃあ、全然検討がつかないよ‥

後ろの席:仕方ないな。じゃあ、最大のヒントをあげるよ。

何?
そう送ろうと本文を作成していると、後ろの席さんからメールが届いた。

後ろの席:俺、結さんが好きです。
後ろの席:前からずっと好きでした。
後ろの席:結さんは俺の事どう思っていますか?

‥‥‥

その後も、何通か後ろの席さんからメールが届いたけど見なかった。怖くて‥何て返したら良いのか分からなくて見れなかった。

私の事を「結さん」って呼ぶのは1人しかいない。つまり、後ろの席さんは鳴海君なの?まさか‥ね。頭を左右に振った。

だって、鳴海君が私の事を好きなんてありえないよ。そうだよ!これは誰かが私の事をからかってるんだよ。そうに決まってるよ。

そう自分に言い聞かせて、後ろの席さんから送られてきたメールの内容は忘れることにした。
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