大好き‥だよ。
その後も、何人かの人からメールが届いた。語尾が「~ね」とか「~だよ」だったので、すぐに女子からだという事が分かった。後は、好きな音楽・色・教科。そういった事から絞って、見事送ってきた人物を当てることが出来た。

雪だるま:当ててくれてありがとう。じゃあ、またね

最後の人とのメールのやり取りが終わったので、少し休むことにした。受信ボックスを開き、皆とどんな話をしてきたのか読み返した。最初に届いた「K2」さんのメールは随分下の方にあって、カーソルを持っていくのに苦労した。


そうだったね。

「K2」さんに好きなスポーツを聞いて、その答えがサッカーだったから華代だって事に気付いたんだっけ。ついさっきの事なのに、他の人と沢山話していたら簡単に忘れてしまった。他はどんな内容を話したんだっけ?1通1通、確かめるようにじっくりと目を通した。

「K2:俊君にも送るんでしょ?」

手が止まった。
そういえば俊チャンから返信が来てない‥。

和樹君とかとメールしてるのかな?他の女子からのメールには返信してるのかな?誰とメールをしているのか気になった。私からのメールだって事に気付いてくれなくてもいいの。どんな内容でもいい。たった1文字でも良いから返信メールが欲しかった。この際、ルールを破って名乗っちゃおうかな。そこまで考えていた。

そのとき「メール受信中」の画面に切り替わり

ピコン

「新着メール1件」と表示された。誰からだろう‥?マウスを動かして新着メールを開いた。私宛に送ってきたのは「金子P」さんからだった。

金子P:ひまわり元気?

呼び捨てにするって事は送ってきた相手は女子だな。軽い気持ちで金子Pさんに返信をした。

ひまわり:元気だよ!金子Pさんは?

金子P:普通‥かな。

ひまわり:何かあったの?

金子P:ううん、特に何も無い。

ひまわり:そっか。ねっ!何人とメールした?

金子P:何人だろう‥ほとんどのメール返してない。

ひまわり:返してないの?何で?

金子P:面倒くさいから。

このとき疑問を感じた。「もしかして‥女子じゃない?」
< 141 / 270 >

この作品をシェア

pagetop