大好き‥だよ。
ま、まさか‥
そう思っていると、今度は金子Pさんが質問をしてきた。

金子P:もしかしてさ、女子だと思ってる?

ひまわり:何でそう思うの?

金子P:何となく。

ひまわり:何となくって‥。

金子P:言っておくけど俺、男だから(笑)

その文章を見てすぐに教室の中を見渡した。
「もしかしたら、私とのメールのやり取りを面白がっている人がいるかもしれない!!」目を細めて教室内を隅々まで見たけど、パソコンが邪魔して表情までは見れなかった。すると、画面には「新着メール1件」と表示されていた。メールを開くと金子Pさんだった。

金子P:良く考えれば俺が誰だか分かるよ。

ひまわり:もう少しヒントが欲しいな。

金子P:「暗号」それ以上はヒントあげられない。分かったら返信して、待ってるから。

それから少し待ってみたけど続けてメールが来ることは無かった。


「暗号」がヒントってどういう事?キーボードを奥にずらして、空いたスペースに両肘を立てて画面を見た。

金子Pさんは誰だ!?
・男である。
・わりと面倒くさがりやさん。
・ヒントは暗号

さっきから何か引っかかってるんだよね。「暗号」それにユーザー名の「金子P」何だっけな?

目を瞑って右手で頭をポンポンと2回叩いた。

ガシャ

頭を叩いた振動で、右ひじがマウスに当って、金子Pさんから最初に届いたメールにカーソルが移動していた。

そういえば、どうして私には返信してくれたんだろう?ほとんどのメール返してないって言っていたのに。面倒くさがりな所は俊チャンにそっくりだな(笑)‥‥‥ん!?思わず両手でパソコンを掴んでいた。

どうして私のユーザー名を知っているの?メールを送って返信が無いのは俊チャンだけなのに‥

まてよ。金子P‥暗号‥‥。金子PのPってピッチャーのP?金子投手に憧れてるのって。私は金子Pさんにメールを送った。

ひまわり:何で私だって分かったの?
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