大好き‥だよ。
金子P:その前に俺の名前を言って。

ひまわり:俊チャンでしょ。

金子P:正解!何処で分かった?

ひまわり:暗号とユーザー名で。金子投手に憧れてるって言ってたもんね。俊チャンは、何で私だって分かったの?

金子P:学級長頑張れって言ってくれたから。

ひまわり:本当にそれだけで?

‥‥‥

少し時間が経ってから返信が来た。

金子P:ごめん、嘘。ユーザー名で分かった。ひまわり好きだもんな。

ひまわり:私言ったっけ?

金子P:ううん。見てれば分かるって(笑)

ひまわり:そうなんだ。

送信した後に気付いた。私の手、凄く震えてる!!
見てれば分かるって、それって少しは私の事を気にしてくれているのかな?もしそうなら凄く嬉しい。声に出して叫びたいのに叫べないので、画面を見ながらニヤけていた。

金子P:1つ聞きたいことがあるんだけど。

俊チャンからメールが届いたとき、先生から終了の合図がかかった。返信しようかと思ったけど、教室に戻るときに聞けばいいと思ったので返信はしなかった。

『お前らに言いたいことがある。まず、そことそこ。メールの内容は知らんが、2人だけでやりすぎ!!』

先生が指差したのは、華代と和樹君だった。

『いいじゃん。俺、華代以外ともメールやったし。な、俊』

『おう』

『私だって、最初にメール送ったのは結だもん。ね、結』

『う、うん‥』

『分かったよ。今回は見逃してやる。でも、メールでやり取りするより話した方が早いんじゃないのか?』

『いいんです。それより、どうして俺らがメールしてるって分かったんですか?』

私もそれが気になっていた。先生のパソコンだけ特殊なんだろうか?

『あれ?最初に言わなかったか?先生の前にあるパソコンだけ、この教室にあるパソコンの操作状況とか把握できるようになっているんだ。だから、誰がいつ何処のパソコンにメールしたかが分かる訳だ。ただ、さっきも言ったとおりメールの内容までは分からないけどな』

『へぇ~。先生の前にあるパソコンって優秀なんだ』

『おう。それから‥』

そう言って、先生はプリントとパソコン画面を交互に見た。
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