大好き‥だよ。
教室に戻り鳴海君に声をかけた。
『鳴海君‥話があるんだけど、今いい?』
『‥うん』
もしかしたら‥これから私が言おうとしている事を鳴海君はこのとき気付いていたのかもしれない。それなのに、今までと変わらない笑顔を私に向けてくれた。
一瞬心がぐらついた。
「今日言うのは止めようかな」そんな事まで思ってしまった。でも、先延ばしにして鳴海君と気まずい関係が続くのは嫌だった。これ以上傷つけたくなかった。
私の気持ちは変わらないって自信を持って言えるから。
誰にも聞かれないように、校舎から離れた体育館の裏で足を止めた。前の時間に体育館を使ったのか、倉庫の窓が全開に開いていて、そこから黒いカーテンが顔を出していた。風通しがよくて少し肌寒かった。
『さっきの事なんだけど‥』
『正直に言って』
鳴海君は微笑んでいた。こんなときでも笑顔でいられる鳴海君は凄いと思った。私なんて‥どんな表情をすればいいのか分からなくて、鳴海君を見ることができないでいた。
『あ‥のね‥私‥』
目を閉じたまま続けて言った。
『他に‥好きな人がいるの。だから‥ごめんなさい‥』
カーテンが風に靡く音だけが響いた。
ずっと目を閉じて、鳴海君が何か言ってくれるまで待った。けど、あまりにもずっと黙っていたので、もう一度気持ちを伝えることにした。
『ごめんなさい‥。鳴海君の気持ちは本当に嬉しかったの。いつも5人一緒に行動してたし、これからも変わりなく5人一緒に行動したいと思ってる。だから‥でも‥私の気持ちは変わらないから‥』
『もう‥いいよ』
ようやく鳴海君が口を開いてくれた。
『分かってた。結さんの視線の先にいる人は俺じゃないってこと。だって‥ずっと結さんだけを見てたからさ』
顔を上げて鳴海君を見た。
凄く辛そうに‥でも、私を不安にさせないように一生懸命笑顔を作っていた。
『分かってたけど‥それでも気持ち伝えたかった。結さんが俊を想う気持ちと同じように、俺も結さんの事を想ってるからさ』
『えっ!?な、なん‥』
『バレてないとでも思ってた?』
首を縦に振った。
『鳴海君‥話があるんだけど、今いい?』
『‥うん』
もしかしたら‥これから私が言おうとしている事を鳴海君はこのとき気付いていたのかもしれない。それなのに、今までと変わらない笑顔を私に向けてくれた。
一瞬心がぐらついた。
「今日言うのは止めようかな」そんな事まで思ってしまった。でも、先延ばしにして鳴海君と気まずい関係が続くのは嫌だった。これ以上傷つけたくなかった。
私の気持ちは変わらないって自信を持って言えるから。
誰にも聞かれないように、校舎から離れた体育館の裏で足を止めた。前の時間に体育館を使ったのか、倉庫の窓が全開に開いていて、そこから黒いカーテンが顔を出していた。風通しがよくて少し肌寒かった。
『さっきの事なんだけど‥』
『正直に言って』
鳴海君は微笑んでいた。こんなときでも笑顔でいられる鳴海君は凄いと思った。私なんて‥どんな表情をすればいいのか分からなくて、鳴海君を見ることができないでいた。
『あ‥のね‥私‥』
目を閉じたまま続けて言った。
『他に‥好きな人がいるの。だから‥ごめんなさい‥』
カーテンが風に靡く音だけが響いた。
ずっと目を閉じて、鳴海君が何か言ってくれるまで待った。けど、あまりにもずっと黙っていたので、もう一度気持ちを伝えることにした。
『ごめんなさい‥。鳴海君の気持ちは本当に嬉しかったの。いつも5人一緒に行動してたし、これからも変わりなく5人一緒に行動したいと思ってる。だから‥でも‥私の気持ちは変わらないから‥』
『もう‥いいよ』
ようやく鳴海君が口を開いてくれた。
『分かってた。結さんの視線の先にいる人は俺じゃないってこと。だって‥ずっと結さんだけを見てたからさ』
顔を上げて鳴海君を見た。
凄く辛そうに‥でも、私を不安にさせないように一生懸命笑顔を作っていた。
『分かってたけど‥それでも気持ち伝えたかった。結さんが俊を想う気持ちと同じように、俺も結さんの事を想ってるからさ』
『えっ!?な、なん‥』
『バレてないとでも思ってた?』
首を縦に振った。