大好き‥だよ。
『じゃあ、今日のホームルームはこれで終わりにする。解散!!』
と言ったところで、数人の女子が私の周りを囲んで「どういう事?」と叫び始めた。
『どういう事って言われても‥』
ぶつぶつ言いながら、ランドセルの中に教科書や筆箱を入れて華代の席に向かった。ありの行列のように、みんなも後を着いて来た。
『だから、どうして俊君と結が残るのよ?』
ため息交じりで答えようとすると、呆れた顔で俊チャンが答えた。
『俺ら今日から陸上クラブに入部したの。それで、練習まで時間があるから残って宿題やれって先生に言われただけ。何ムキになってるんだよ?』
それだけ言うと、立ち上がって和樹君と悠君のいる方へと歩き始めた。私たちに向けた表情とは打って変わって、2人の前では無邪気な笑顔だった。
『今の話本当なの?』
今度は華代の質問が始まった。
『あっ、うん‥。
この間教室に戻ってたら、何かそんな流れになってて』
『何で今まで何も言ってくれなかったの?あれから何日過ぎてると思ってるの!』
華代が怒鳴る気持ちも分かる。だから何も言わずに黙って怒られ続ける覚悟をした。すると華代は自分の荷物を片付け始めた。
『華代‥?』
恐る恐る名前を呼ぶと華代の手が一旦止まった。
『この机で宿題するんでしょ?』
『うん‥』
『まぁ~結は、このクラスの女子の中で一番足が速いし?いいんじゃないの。私は応援するよ!だから‥』
正面に向きなおして私の両手を掴んだ。
『頑張って』
強く掴まれた手は、少しだけヒリヒリと痛んだ。
『ありがとう』
華代と微笑み合っていると、教室の後ろに集まっていた男子3人も私たちの様子を見て笑っていた。
と言ったところで、数人の女子が私の周りを囲んで「どういう事?」と叫び始めた。
『どういう事って言われても‥』
ぶつぶつ言いながら、ランドセルの中に教科書や筆箱を入れて華代の席に向かった。ありの行列のように、みんなも後を着いて来た。
『だから、どうして俊君と結が残るのよ?』
ため息交じりで答えようとすると、呆れた顔で俊チャンが答えた。
『俺ら今日から陸上クラブに入部したの。それで、練習まで時間があるから残って宿題やれって先生に言われただけ。何ムキになってるんだよ?』
それだけ言うと、立ち上がって和樹君と悠君のいる方へと歩き始めた。私たちに向けた表情とは打って変わって、2人の前では無邪気な笑顔だった。
『今の話本当なの?』
今度は華代の質問が始まった。
『あっ、うん‥。
この間教室に戻ってたら、何かそんな流れになってて』
『何で今まで何も言ってくれなかったの?あれから何日過ぎてると思ってるの!』
華代が怒鳴る気持ちも分かる。だから何も言わずに黙って怒られ続ける覚悟をした。すると華代は自分の荷物を片付け始めた。
『華代‥?』
恐る恐る名前を呼ぶと華代の手が一旦止まった。
『この机で宿題するんでしょ?』
『うん‥』
『まぁ~結は、このクラスの女子の中で一番足が速いし?いいんじゃないの。私は応援するよ!だから‥』
正面に向きなおして私の両手を掴んだ。
『頑張って』
強く掴まれた手は、少しだけヒリヒリと痛んだ。
『ありがとう』
華代と微笑み合っていると、教室の後ろに集まっていた男子3人も私たちの様子を見て笑っていた。