大好き‥だよ。
その頃、私たちは‥


ハァハァ

『もう、ダメ‥これ以上走れないよ‥』


『何だよ~桜井って意外と体力ないんだな』


『そんな事ないよ!和樹君が体力ありすぎなんだよ!!』


『そうか?』


『そうだよ!!周りを良く見てよ‥』

和樹君以外の男の子は、私以上に息が上がっていた。


『あっ!!お前ら‥桜井より疲れてるのか?情けねぇ~な。じゃあ、少しタイムな』



「「やっと休める‥」」

私たちは、一斉にしゃがみ込んだ。


ふぅ~。

私は、みんなから少しはなれて、ゴールポストの近くで腰を下ろしていた。すると‥


『お疲れ様』

そう言って、和樹君が私の横に座った。


私は息を整えながら聞いた。

『お疲れ様。ねぇ~和樹君って何で全然疲れてないの?』



『俺?人間じゃないから(笑)』


『えっ!?和樹君って人間じゃないの?』

私は、疑わなかった。


『嘘に決まってるだろ!!信じるなよ(笑)』


『嘘なの?ひっどぉーい!!和樹君の嘘つき』

私は、怒って反対を向いた。


『ごめんって!!ちゃんと話すから許して?』

仕方ないから正面を向いた。


和樹君はヘディングをしながら話し始めた。

『前にも言ったことあるけど‥俺さ、サッカー選手になるのが夢なんだよね』


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