大好き‥だよ。
『あぁ~疲れた。ちょっと休ませて‥』

近くのベンチに手をついて腰を下ろした。乗り終えた後の私はゲッソリしていた。

『俺、トイレ行って来る』

誰かが何か言ってたけど、それ所ではなかった。

『大丈夫?』

華代が心配そうに私を見て、背中を擦ってくれた。冷たい風に当ってゆっくり呼吸をしたら落ち着いてきた。

『心配掛けてごめんね。もう大丈夫だから』

『本当?』

『本当。でも‥しばらくここで休んでるよ。
みんなは、折角来たんだから何か乗ってきなよ』

『でも‥』

『いいから、いいから』

華代を立たせて背中を押した。

『私はここに居るから。
あっ!出来れば最後は観覧車に乗りたいな。‥なんてね』

華代はこっちを向いて、楽しそうな顔で言った。

『分かった。じゃあ、観覧車以外に乗ってくる』

『おい!!一人にしていいのか?』

和樹君は心配してくれたけど、華代は私の気持ちを最初に理解してくれて、説得してくれた。迷惑かけたくないの‥

少し困った顔をして悩んでいたけど、皆の表情が柔らかくなっていった。

『ほら行くよ』
『何乗るか?』
『そうだな~』

皆の楽しそうな声が遠のいていった。

安心したのか、だんだんと眠くなってきて頭がふわふわしている感じがした。少し頭を振って正常を保とうと思ったけど、そのまま後ろに倒れてしまいそうだったから止めた。

ぼーっとしてると、上から葉っぱがヒラヒラと舞い降りてくるのが見えた。太陽を直視しないようにおでこに手を当てて、しばらくそれを目で追っていた。
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