大好き‥だよ。
『俊と、桜井って仲いいよな。どんな仲なの?』

私たちは‥

『幼馴染‥かな。俊チャンは、どう思ってるか分からないけど。
保育園の時から同じクラスだったんだ‥』


『へぇ~。てっきり付き合ってるのかと思ってた』


『付き合ってるわけないじゃん!!それに私たち、まだ小学1年だよ?』


『恋愛に年齢なんて関係ないんじゃね?』


『そう‥なのかな‥』

私は、ゴールポストに頭を当てて空を見た。
太陽の光が眩しかったので、目を細めながら、しばらく見ていた。





『でもさぁ~』

いつの間にか、和樹君はヘディングを止めていた。


『ん!?』


『俊は、桜井とは良くしゃべるよな。他の女の子とは、目すら合わせない事もあるのに』


『そう‥かな??』


『そうだって。まっ、確かめてみれば?』

和樹君はあごを使って、校舎の方を指した。



誰かがこっちに向かって走ってくる。

でも‥逆光で、誰なのかまだ私には分からなかった。


走ってるのは男?



だんだんと大きくなってきた。


そして、私の心臓の音も大きくなってきた。



ドクン


ドクン


この心臓の高鳴りは‥



『遅れて悪ぃ!!!今、休憩中?早く再開しようぜ!!』

そう、俊チャンだ。
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