アタシタチノオウジサマ
-次の日
いつものように学校へ行った。教室に入ると嫌な空気があたしを包みこんだ。そんな中で、窓の外をつまんなそうに眺めている東野さんに目がいった。思わず声を掛けようとしたが、屋上で言われた言葉を思い出し、黙ったまま席に着いた。
席に着くと、広美達がくすくす笑いながらチラ見してきた。何かされてるんだと理解し、机の中に手を入れてみた。
中にあったのは広美のプリ帳だった。何のために入れられたかが分からず、とりあえず中を開いた。
「あっ。」と小さな声をあげてしまった。
四人で撮ったプリクラがぎっしと貼ってあるのだが、そのすべての私の顔がカッターで削られていたのだ。ショックで涙が出そうになった。
突然広美が声を掛けてきた。
「それ、あたしのプリ帳なんですけど。」
ずっと捜してたと言いながら、あたしの手から取り上げた。
「もしかして、盗んだの?」
玉緒がにやにやしながら言った。
「そ…そんなわけないじゃん。」
今にも溢れだしそうな涙をぐっとこらえ、やっと出てきた言葉を発した。広美はプリ帳をぱらぱらとめくった。
「ねえ見てよ。これ、ヤバくない?」
そう言いながら玉緒と瑠璃に中身を見せた。
「うわあ。何これ、自分でやったわけ?」
玉緒がわざとらしい大声でそう言うと、クラス中の人が集まってきた。
いつものように学校へ行った。教室に入ると嫌な空気があたしを包みこんだ。そんな中で、窓の外をつまんなそうに眺めている東野さんに目がいった。思わず声を掛けようとしたが、屋上で言われた言葉を思い出し、黙ったまま席に着いた。
席に着くと、広美達がくすくす笑いながらチラ見してきた。何かされてるんだと理解し、机の中に手を入れてみた。
中にあったのは広美のプリ帳だった。何のために入れられたかが分からず、とりあえず中を開いた。
「あっ。」と小さな声をあげてしまった。
四人で撮ったプリクラがぎっしと貼ってあるのだが、そのすべての私の顔がカッターで削られていたのだ。ショックで涙が出そうになった。
突然広美が声を掛けてきた。
「それ、あたしのプリ帳なんですけど。」
ずっと捜してたと言いながら、あたしの手から取り上げた。
「もしかして、盗んだの?」
玉緒がにやにやしながら言った。
「そ…そんなわけないじゃん。」
今にも溢れだしそうな涙をぐっとこらえ、やっと出てきた言葉を発した。広美はプリ帳をぱらぱらとめくった。
「ねえ見てよ。これ、ヤバくない?」
そう言いながら玉緒と瑠璃に中身を見せた。
「うわあ。何これ、自分でやったわけ?」
玉緒がわざとらしい大声でそう言うと、クラス中の人が集まってきた。