透明プリンス
プロローグ
昔々、あるところに
それはそれは美しい、
一人の王様がいました。
王様は、数々の女性を虜にする。
そんな自分を自慢に思っていました。
しかし、そんな王様に
罰がくだったのです。
あまりにも王様を愛しすぎた
一人の女性が、
神様にお願いして、
王様の姿を見えなくしてしまったのです。
王様は、嘆き悲しみました。
「どんなに美しい顔でも、
見えなければ意味が無い」
と。
王様は、最後までこの言葉を
言い続けたそうです。