透明プリンス
ガラガラッ--------------
ドアを開けると、
そこにはカラフルな頭がたくさん。
一応、この学校は
不良校だったりする。
あたしは、あまりにも頭が悪すぎて
この学校しか入れなかったんだ。
そんなあたしをみかねて、
星名が一緒に来てくれたの。
我ながらいい友達をもったと思う。
あたしは、昔を思い出して
うるうると目を潤ませた。
「えーっと、あたしの席どこだ」
カラフルな頭たちを掻き分けて、
黒板の席表を見る。