空に消えた恋
しかし、その後、彩愛は
教室に帰ってくることはなく
全部の授業が終わった。
家に帰れば彩愛がいるはずだ。
早く家に帰るか...
「真希ー、今日、
お前の家行っていいか?」
亮か...。
「おぅ」
「なんかあった?」
「え?なに?」
やばい、ぼーっとしてた。
今、なんて言ってた?
...お前の家行っていいか?...
「大丈夫か?まぁ、また後でな」
ガラガラ バンッ
「ちょ...
俺の言葉を聞くことなく
亮は、さっさと帰った。
まずい!!!
いや、むしろ良いのか。
彩愛に亮の前で
俺の彼女になると言えば...(笑)
そんな考えを巡らせて
俺は校門へ向かった。