空に消えた恋



しかし、その後、彩愛は
教室に帰ってくることはなく
全部の授業が終わった。

家に帰れば彩愛がいるはずだ。
早く家に帰るか...

「真希ー、今日、
 お前の家行っていいか?」

亮か...。

「おぅ」

「なんかあった?」

「え?なに?」

やばい、ぼーっとしてた。
今、なんて言ってた?
...お前の家行っていいか?...

「大丈夫か?まぁ、また後でな」

ガラガラ バンッ

「ちょ...

俺の言葉を聞くことなく
亮は、さっさと帰った。

まずい!!!

いや、むしろ良いのか。
彩愛に亮の前で
俺の彼女になると言えば...(笑)


そんな考えを巡らせて
俺は校門へ向かった。







< 24 / 29 >

この作品をシェア

pagetop