空に消えた恋


「この部屋が彩愛ちゃんの部屋ね」

正直、驚いた...
私の家のリビング以上の広さ。
この部屋をひとりで使うなんて...

「ありがとうございます。奥様。」

「お母様でいいわよ。」

「ありがとうございます。お母様。」

「彩愛。鍵は、ちゃんとかけた方が
 いいわよ。じゃ、ちょっと待ってて」

「はい。」

お母様なんて、ちょっと嬉しい。
お母様は、優しくて、綺麗で...
理想の母親だなぁ...








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