アイノウタ。
「どうかしたの??」
わたしがキョロキョロと
あたりを見渡していると
急に後ろから声が聞こえた。
「きゃっ!?」
「ごめん、脅かした??君、新入生だよね??」
「は…はい」
「1年の教室ならあっちだよ??よかったら一緒に…」
「い、いいです!!ありがとうございました!!」
わたしはそう言って
言われた方向に向かって走って逃げた。
わたしはいつもそう。
引っ込み思案でおどおどしてて
せっかく親切に教えてくれたのに…。
こんなわたし、イヤだ。
さっきの人も新入生…かな。