アイノウタ。
すごい…!!
やっぱり男の子なんだ…。
「あたしと三木くん、14cmくらい差あるよー!!」
あたしはなんだかおもしろくて
笑った。
だって前ですら身長差あったのに
もっと大きくなったんだよ??
見上げるのも大変だもん。
「…笑った……」
「え??」
三木くんが何か言った。
「…なんでもない。探してた人いいの??」
「あっ!!忘れてた!!じゃあ行くね!!」
三木くんはただ黙って
手を振ってくれた。
その顔は前と同じ
優しい笑顔だった。