アイノウタ。


「綾香ちゃん、家どっち??」


「え…と、4丁目の方!!」


「あっちゃー…3人とも別方向かー」





何か都合が悪いのかな??


もう帰るんだし…。





「…俺が送ってく」


「え??あ、わたしを??いいよ、方向違うでしょ??」


「いいから」


「で…でもっ!!」





だってわざわざ悪いじゃないっ!!


方向も違うのに…。





「いいじゃんー♪綾香ちゃん、お言葉に甘えちゃいなよー♪」


「え…ほんとにいいの??」





わたしが聞くと


早瀬くんは黙ってうなずいた。


< 121 / 133 >

この作品をシェア

pagetop