アイノウタ。
顔を真っ赤にして
「好きです!!よかったらあたしと付き合ってください!!」
と言ってきた。
正直言って嬉しかった。
けど、ダメなんだ。
俺には藤野のあの言葉が忘れられない。
俺は告白を断って教室に帰ろうとした。
その時だった。
かすかに誰かの声が聞こえた気がして
振り返ってみると、
そこには藤野がいた。
誰かを探しているみたいだった。
俺に気づくと藤野も驚いた顔をしている。
しばらく2人の間に沈黙が続いた。