アイノウタ。


「おーい、そこのお姉ちゃん2人ー??俺らと遊ばねえー??」





学校への道を歩いている途中


ガラの悪そうな人たちに話しかけられた。


相手は20歳くらいの男の人が2人。


横を見ると啓太がすごく不機嫌になっている。





「あれ??おいおい、こいつ男じゃねえのー??ぎゃははっ、かーわいー♪」





確かに啓太の顔はかわいいと思う。


華奢だし、そこらへんの女の子よりは


確実にかわいい。


けどその話は啓太に対してタブー。


本人はコンプレックスらしいから。





「ねえ、どいてくれない??俺ら入学式行かなきゃいけないんだけど」


「あぁ??お前誰に向かって口聞いてんだ??」


「遅刻するんだけど…」


「あぁ??ナメてんじゃねぇぞ、ゴラぁー!!」



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