アイノウタ。
ちょっと…
ヤバいよおー!!
ここってちょっと細い道だから
人もあんまり通らないし…
「麻衣…逃げるよ」
啓太が相手には聞こえないような
小さな声で言った。
逃げるっていったって
どうやって逃げるのっ!?
あたしが必死に逃げる方法を考えてると
啓太がいきなり持っていた
サッカーボールを相手の
顔面めがけて蹴った。
「うぎゃっ!?」
ボールは見事に相手の顔面に当たった。
い…痛そうっ!!