アイノウタ。


「え…??」


「乗って!!早く!!」


「あ、うんっ!!」





あたしは迷う暇もなく啓太の背中に乗る。


やっぱり啓太は速い。


さっきまですぐ後ろまで来ていた人たちが


どんどん遠くなっていく。


あっという間に学校に着いた。





「ご…ごめんね、啓太っ!!ありがとっ!!」


「いいって!!走るのだけは誰にも負けないし♪」





そう言って啓太はニカッて笑う。





「てか、麻衣…太った??」


「なっ!?うるさいっ!!」


「あははっ、嘘だって♪」





もう、啓太のバカッ!!


でもどこか憎めないんだよね。


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