アイノウタ。
俺は藤野のすぐ目の前に行った。
藤野は俺と目を合わせようとしない。
「三木くん…変だよ。そんな真剣に…」
「真剣にもなるよ!!」
俺はそこにしゃがんだ。
「…好きなんだ」
「え…??」
「俺、藤野のことが好きなんだ…」
ついに言った。
本当は言うつもりはなかった。
でもなんでか今言わないと
いけないような気がして
いつのまにか口からでていた。
「あ…わたしもう行かなきゃ」
その場から逃げようとする
藤野の手をつかんだ。