アイノウタ。
「てゆうかさ、藤野ちゃんも俺らの仲間じゃん♪」
「えっ!?」
「渉が気に入った人は俺らの仲間なの♪だから藤野ちゃんは強制的に俺らの仲間♪」
「え…あの…っ」
「だからさ、なんかつらい事とかあったら言いなよ??仲間なんだからさ??」
その子は笑顔で言った。
わたしはチラリと早瀬くんを見た。
だってこれはその子が勝手に言ってるだけで
早瀬くんは嫌がってるかも、って
思ったから。
でもそんな心配はいらなかった。
早瀬くんは優しく微笑んで頷いてくれた。
「あ…ありがとう…ッ」
わたしの目からは
不意に涙がこぼれる。
「藤野ちゃんって実は泣き虫ー??」