私の居場所は彼の隣。
「な、何ですか?」

さっきまでの眠気は何処に行ったのか…

「おはようございます。ひかるお嬢様」
「え?」

お嬢さ…ま…?

ここは庶民の集まるボロいアパート。
そんな高価な人たちが来るような所ではない。

「迎えの車が来ていますので…」
「ちょっと待ってっ!!」
「いかがなされましたか?」

顔色一つ変えない執事。

「いかがもなにも私、お嬢様じゃないですよ!?」
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