Diamond devil 2
Chapter,3
三日後
あっという間に時は過ぎて、あれよあれよという間に、一回戦目の当日がやってきた。
会場は我が家の道場。
それなりに広い道場ではあるけれど、今日はギャラリーが多いので、何だか狭く感じる。
「サク、頑張って!!」
「サクさん、ファイトです!!」
神竜組の組員たちに混じって、オハナとノブも応援に駆け付けてくれた。
それに。
「サク、死ぬ気でやれ。うちの道場の命運が懸かってるんだ」
「サクちゃんは我が家の大黒柱だからね」
「はいはい。…ったく、人の気も知らないで…」
ノーテンキなうちの両親も。
本当、娘の人生何だと思っているんだか。
ため息をついて、前を向くと、ハルの姿が目に入った。
逆ギレしてハルの部屋を出た日から、ハルとはまともに口を聞いていない。
今日のハルも、いつもと何も変わらないポーカーフェイスで、そんな様子を見るとみぞおちの辺りがズキリと痛んだ。