神様娘の憂鬱




***



「さーて。じゃあ行きますかっ!!」



結局、うやむやのまま遊園地当日になってしまった。



ホント…なにやってんだろ…





「叶音?大丈夫?」


ヒョコっと繭が顔を覗いてきた。




「あ、うん。大丈夫」



もう、ダメだな。


せっかく遊園地にきたんだもん。


楽しまなきゃ!





「私、この遊園地来てみたかったんだよね~」


「うん!私もー」




ここは最近できた大型遊園地。


いろんな種類の乗り物があるということで人が多いな。




ふと、前を歩いている翼が目に入った。


隣に山本くんがいるけど、その反対側には女の子と握野さん。


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