神様娘の憂鬱
せっかく翼と2人っきりになれたのになぁ。
また意地を張って…
とっさにジュースを買いに行くと言ってしまったから仕方なく自販機のボタンを押した。
「あれ…?」
ふと横を見ると人ごみの中に知っている人を見つけた。
でも、その人は今はここから離れているジェットコースター乗り場にいるはずなのに…
一瞬、まばたきをするとその人はいなくなっていた。
「見ま…ちがいかな?」
結局、戻ってもまた喧嘩してしまいそうで、その辺をぶらぶらした。
「叶音ー!」
数十分後、繭が手を振って走って来た。