神様娘の憂鬱
<クックック。さすがは神様の娘、ということか。
通常の人間ならばすぐにパニックを起こし済むのだが…そう簡単にはいかぬか>
落ちつけ・・・落ちつけ・・・
<少し話そうではないか。貴様のことを>
相手に耳をかすな。
自分をしっかり持て。
冷静に・・・冷静に・・・
<貴様は可哀そうな者だな>
「っ---」
<生まれながらに神様の娘、後継者という肩書きを背負わされて>
「・・・」
<その多大な力をほしがり、悪魔だけではなく天界人も群がる。お前にではなく、その後ろの肩書きに>
落ちつけ…落ちつけ!私!
<誰もお前を見ようとしない>